アスペルガー症候群 就活

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就活する前の事前準備など

 

大人アスペルガー症候群 就活

学校にいるときは、授業のカリキュラムが決まっていて、何かと先生が見てくれているため、分からないなりにも付いていくことが出来たかも知れませんが、自分で仕事を探すとなると、話は全く違ってきます。

 

普通の人であれば、様々な資料などを見て、どのような職種をイメージして、自分が面接を受ける会社を絞り込んでいきますが、アスペルガー症候群の人は、資料などから職種や業種をイメージすることが苦手な人が多いのです。

 

そのため、就職先を見つけるためには、企業の資料を見て、就職したいと思う企業を絞っていくのではなく、まず自分が出来ることと苦手なことを明確にして、自分が出来ることを活かせる仕事を探すという手順が必要になります。

 

アスペルガー症候群の多くは、概ね下記のような特徴があります。

出来る人が多いこと

@ 専門知識を覚える
A 作業手順通りに正しくできる
B 単純作業をやり続ける
C 難しい漢字の読み書きができる
D パソコンの難しい操作ができる
E 常識にとらわれな発想ができる

 

出来ない人が多いこと

@ 良好な人間関係を築く
A 急な予定変更に対応する
B ウソを見抜く
C 行間を読む
D お世辞や冗談を言う
E まわりの人や環境に合わせる
F ストレスを我慢する
G 新しい出会いに対応する

上記を参考にして、自分が出来ることと出来ないことを書き出します。出来れば、家族や自分のことを分かっている人と一緒にやる方が、客観的に見てもらえるので良いでしょう。

 

そして、それを踏まえた上で、自分に出来る業種や職種を絞っていきます。

 

ただ、アスペルガー症候群の人は、出来ないとこを出来るようにするのが、非常に難しい場合が多いため、出来ないことを出来るようにすることを考えるよりは、出来ることを基準に業種や職種を絞っていく方が賢明だと言えます。

 

アスペルガー症候群の子供を持つ親御さんの中には、大学を卒業して一流企業に就職させたいと考える人もいますが、本人の特性に仕事が合っていなければ、長続きせずスグに辞めてしまうことになる可能性が高いため、あくまで本人の特性に合った仕事を選ぶという目線が必要です。

 

アスペルガー症候群の人の就職先の一例

@ 専門知識・専門的な技術が要求される仕事
・プログラマー・検査技師・製図関連・エンジニア・専門技術者など
A 忍耐力や集中力が求められる仕事
・事務・校正・研究員・在庫管理・動物の調教など
B 個性的な感性を活かせる仕事
・デザイナー・画家・カメラマン・調律師など

アスペルガー症候群の人は向いてないと思われる仕事

@ 頻繁に交渉したり、大勢の人と接する仕事
・営業・教師・保育士・看護師など
A 臨機応変に柔軟な対応が要求される仕事
・企業の受付・窓口業務・警察官・警備員など
B 複数の業務をほぼ同時にこなす仕事
・接客業・調理師・レジ係など

 

アスペルガー症候群の人も就労相談できる!

 

大人アスペルガー症候群 就労

いくつかの会社を絞ることが出来れば、次は面接や筆記試験を受けることになります。しかし、筆記試験は合格しても、面接で落とされる人が少なくありません。

 

例えば「相手の目を見て話すことが苦手」「敬語が使えない」「相手の話に合わせられない」「質問以外のことが気になり上手く答えられない」など、アスペルガー症候群の特性が原因で、面接官に良い印象を与えることが出来ないことが多いからです。

 

そのため、あらかじめ会社に事情を説明し、面接時に就労支援者やジョブコーチに同席してもらうことを了承してもらえれば、採用される可能性は格段にアップします。

 

一人で面接をうけて、不採用ばかりでは滅入ってしまい、面接を受ける気力もなくなってしまいます。そのため、就労支援機関を積極的に活用するべきです。

 

ちなみに、発達障害の人(アスペルガー症候群など)ために、就労相談が出来る機関はいくつかあります。

 

何度も面接を受け続けて、全て不採用になっても、何故採用されないのか分からないままということが少なくないため、そのような機関を活用してアドバイスしてもらえば、就活に有利に働くきます。

就労支援機関

@ 発達障害支援センター
・発達障害者全般の相談に対応
・発達障害者の就労相談に対応
A 障害者職業センター
・就労相談に対応
・ジョブコーチの派遣
B 地域若者サポートステーション
・若者の就労相談に対応
・ひきこもりなどの相談
C ジョブカフェ(若年者就業支援センター)
・若年者の就労を支援
D ハローワーク
・障害者の相談にも対応

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アスペルガー症候群の対応方法

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、一朝一夕で簡単に改善できるモノではありませんが、まわりの人達の支援によって良い方向へ導くことができます。根気も忍耐も必要にはなりますが、ゆっくりで構わないので一歩ずつ一緒に歩んであげて下さい。

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