アスペルガー症候群 会話

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アスペルガー症候群の人の電話対応

 

アスペルガー症候群 会話

アスペルガー症候群の人で、電話が苦手という人は少なからずいます。しかし、会社などでは、掛かってきた電話を無視する訳にはいかなため、苦手でも電話応対しなければなりません。そのため、出来るだけリラックスして電話応対が出来るように最低限の準備をしておきましょう。準備といっても難しいことは何ひとつありません。

電話を掛ける場合の準備

@ 何をしたいのか・何を言いたいのか・何を知りたいのかなど、それぞれメモ書きしておく。
A 絶対に伝えなければならないこと(日時・名前・場所など)を全て書きだしておく。
B メモ書きだけでは心配な場合、話す内容をセリフのように全て書きだしておく。

入電に備える準備

C 最初に発する言葉(もしもし・お電話ありがとうございます…など)をメモ書きしておく。
D 電話を切るときの言葉(さようなら・失礼します…など)をメモ書きしておく。
E CやD以外のパターン(電話を取り次ぐ場合など)もセリフをメモ書きしておく。

 

電話の最中、上手く言えなくなった場合や何を言えば良いのか分からなくなった場合でも、パニックになる必要はありません。そのような場合、「少々お待ち下さい」と言って受話器を机の上に置き、深呼吸をして心を落ち着かせ、伝えるべきことを整理できたなら、「お待たせしました」と言って話しを続ければ良いのです。

 

しかし、仕事上での電話は用件だけを簡潔に伝え、ダラダラと話しを長引かせないよう注意する必要があります。これは「少々お待ち下さい」と言って、相手を待たせることとは違います。不要な話しをしたり、必要のないことまで聞いたりせず、相手の貴重な時間や電話代を無駄に使わないという配慮です。

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アスペルガー症候群の人の対話

 

アスペルガー症候群 対話

人と人との会話は、言葉だけでなく、顔の表情やしぐさなどもコミュニケーションを取る手段のひとつとなっており、それらはひとつずつ別々に使うモノのではなく、同時に使いながら会話をしコミュニケーションを取っています。

 

そのため、相手が発した言葉は、本当の気持ちとは反対であることも少なくないのですが、それは表情やしぐさなどから読み取れるモノで、相手も察してくれると思って、そのような裏腹な表現をすることがあります。ただ、アスペルガー症候群の人は、顔の表情やしぐさなどで相手の感情などを読み取るのが苦手であるため、言葉だけを理解しようとしてしまい、相手を困惑させてしまうことがあります。

 

しかし、それはひとつずつ理解していけばいいのです。他人と会話をしていて、相手の機嫌が悪くなったり、会話が続かなかったりした場合、その状況を家族や親しい知人などに説明し、その場面で適当でなかった言葉や、そのときの相手の心情を教えてもらい、どのような対応が適切だったのかを覚えて下さい。それを積み重ねることによって、状況に相応しい言葉や態度が分かってきます。相手のしぐさなどから心情を察することが出来なくても、そのような練習を積み重ねていけば、社会での生きづらさというものは劇的に減ってくるはずです。最初は大変かも知れませんが、次第にパターンも見えてきます。まわりの人達と上手くコミュニケーションを取るためには欠かせないことですから、色んなパターンを覚えられるように、家族や親しい知人などに協力してもらって下さい。

 

アスペルガー症候群の人は、相手の目を見ることが苦手な人も多くいます。しかし、顔を反らしたような感じで会話をすると、相手は「嫌がっているのかな…」と感じてしまいます。ただ、相手の目を凝視すると、相手は威圧的に感じてしまい喋りづらくなるものです。従いまして、相手もあなたも気持ちよく会話をするには、相手の目と目の間にある眉間のあたりを見たり、口元や鼻を見て話すようにして下さい。そうすれば、相手も気持ちよく会話をすることが出来ます。最初は無意識のうちに目を反らしてしまうかも知れません。しかし、相手から顔を反らしたり、あからさまに目を反らして喋ると、相手は「自分と話しをするのがイヤなのでは?」と感じてしまい気分を害してしまいます。あと、相手が話しをしているときに、あくびをしたり、頻繁に時計を見たり、ぼぉ〜とした感じで退屈そうな顔をするのも失礼にあたります。そのようなことを無意識にしてしまわないようにするには、やはり相手の顔を見て対話するのが一番です。という訳で、話しをするときは、話しをする態度にも気を付けて下さい。

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対話というものは、一方が話し一方が聞くことで成り立ちます。双方が一方的に喋っていては、相手の話しを聞くことが出来ません。逆に、相手の話しを聞こうとして双方が喋らなければ対話になりません。そこで、普通は話し手と聞き手がタイミングよく入れ替わることになります。ただ、アスペルガー症候群の人は、自分の興味のあることに関しては喋り続ける傾向にあります。相手にとって興味のある話であれば、あなたの話しを聞き続けてくれるかも知れませんが、それでも同じような話しを際限なく繰り返されると、普通は飽きてしまうものです。それに、一方的に喋り続けると、相手は話しを聞くことに疲れてしまいます。あと、相手が喋りたいと思っても、あなたが喋り続けているがために喋るタイミングがない場合などは、相手はイライラするかも知れません。会話はキャッチボールに例えられることが多いのですが、相手に話しを投げかけたら、次は相手があなたに話しを投げかけてきます。これが会話のキャッチボールです。ある程度喋ったら、「そのことについてどのように思ったのか?」など、相手が話すきっかけを意識的に作るよう心掛けて下さい。そうすることで、相手も気持ちよく話しをすることができ、あなたとの対話を楽しむことが出来ます。従いまして、一方的に喋り続けては「対話」にならないということを気にしておいて下さい。

 

あと、一方的に相手を質問責めにするのも、お勧めできるものではありません。あなたは純粋に聞きたいと思う気持ちから次々に質問しただけであっても、矢継ぎ早に質問されると、普通はあまり心地良いものではないからです。それに、相手も話したくないこともありますので、それを察してあげずにしつこく同じような質問を繰り返すのもよくありません。相手が言いにくそうにしたり、話しを反らした場合、相手はそれを言うのがイヤなんだと察してあげて、話しを変えるなどの気遣いをしてあげて下さい。

 

次に、話しを聞くことに関してですが、相手が話しをしているときは黙って聞くのが礼儀です。例えば、相手が話しをしている最中にあなたが発言すると、話しを遮られた相手は非常に気分を悪くします。ちなみに、相手が次に言おうとしていることが分かってしまった場合、あなたはそれを言いたくなるかも知れませんが、それも上記と同じで相手の話しを遮ることになりますので慎むべきです。相手に自分の話しを聞いてもらいたいのであれば、相手の話しも黙って聞かなければ、あなたの話しを誰も聞こうとはしてくれません。話しをする場合や話しを聞く場合、最低限のマナーがありますので、相手の気分を害することなく楽しく会話できるように心掛けて下さい。

 

上記で説明しましたが、会話は言葉以外に「顔の表情」「しぐさ」などを同時に使うことによって成り立っています。しかし、アスペルガー症候群の人は、表情やしぐさなどから言葉に出していない感情などを察することが苦手であるため、話しを聞いていても要点をハッキリさせることができず、相手の話しを理解できないこともあるかと思われます。そのような場合、素直に相手に分からない点を聞いてみることは失礼には当たりません。理解しないまま理解したフリをして、あとで相手にガッカリさせるよりよほどマシです。例えば、相手に頼み事をされたのに、まわりくどい表現で理解できず、結局頼まれたことを放ったらかしにしてしまう場合などです。滅多に会わない人や初対面の人との話であれば、さほど重要な話しはないかと思われます。そのような人との話であれば、話しを理解できないまま終わらせても問題がない場合が多いと思われます。ただ、会社で上司と話しをする場合など、大切な話しをする可能性が大きい人もいるはずです。従いまして、あなたの中で優先順位を付けておくのもひとつの方法です。

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アスペルガー症候群の対応方法

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、一朝一夕で簡単に改善できるモノではありませんが、まわりの人達の支援によって良い方向へ導くことができます。根気も忍耐も必要にはなりますが、ゆっくりで構わないので一歩ずつ一緒に歩んであげて下さい。

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