アスペルガー症候群 子供 コミュニケーション

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少し違和感を感じる・少し変わった子供

 

アスペルガー症候群 少し変わった子供

幼稚園に入る前から、興味を持ったモノに対しては素晴らしい記憶力を発揮するなど、親をビックリさせたり喜ばせたりすることもあるアスペルガー症候群の子供たち。
(その部分だけを見て、「アスペルガー症候群 = 天才」と言う風にイメージされる場合もあるようですが…)

 

しかし、幼稚園に入ると友達を傷つけるような事を言ったり、先生や友達と話しが噛み合わなかったりで、少し変わった子なのかも…と思う場面が見受けられるようになり始めます。

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アスペルガー症候群のコミュニケーションの取り方

 

アスペルガー症候群 コミュニケーション

普通、人と人がコミュニケーションを取るとき、言葉・ゼスチャー・表情など全てを取り入れて行っています。それは自然になされているため、当たり前すぎて誰も意識していません。しかし、アスペルガー症候群は、ゼスチャーや表情から相手の感情を汲み取ったり、言葉と裏腹の相手の思いを察したりすることが苦手という特性があります。

 

そのため、アスペルガー症候群の子供は、相手の言葉をストレートに受け取ってしまいがちです。例えば、疲れていても「大丈夫」と言われれば、疲れを我慢している相手の気持ちを察することが出来ず、疲れていないのだから…とキツイ言葉を発してしまうようなことがあります。あと、自分が思ったことについて、言葉に含みを持たせずストレートに表現することがあります。例えば、「キミ、体が臭い」など、相手を傷つけてしまうようなことさえ平気で言ってしまうこともあります。そのようなことが日常的に繰り返されていると、周囲からよく思われないのは当然です。

 

アスペルガー症候群の子供が上手くコミュニケーションできる方法

 

アスペルガー症候群の子供は、言葉のやりとりだけで理解しようとし、表情やしぐさなどから含みを察することはしません。しかし、物ごとを理解できない訳ではありません。従いまして、周囲と上手くコミュニケーションが取れなかった場合、その理由をしっかり説明し、なぜ相手が傷付いたのか、そのような場合はどうすれば良いのか、などをひとつずつ噛み砕いて説明して教えてあげる必要があります。

 

例えば、幼稚園や小学校で「キミ、体が臭い」と言って友達を傷つけてしまったことが分かれば、友達の体が臭いとき、「どうすれば良いのか」「なぜ友達が気付いたのか」などをひとつずつ説明し、今後同じような場面があった場合、同じ失敗をしてしまわないように導いてあげて下さい。

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今までは、「どうして、そんなヒドイことを言うの!」と怒っていたかも知れません。または、「どうして、何度言っても分からないの?」とイライラしていたかも知れません。しかし、アスペルガー症候群の特性から、そのようなことをしてしまったのだと理解し、アスペルガー症候群であっても周囲と上手くコミュニケーションできるように、各々の場面での対応の仕方をひとつずつ教えてあげて下さい。日常生活の中で、上記のようなことは数え切れないくらいあります。それらを全部教えていくのは大変だと思うかも知れませんが、ひとつずつクリアしていくことで、子供の"生きづらさ"が減っていきます。

 

ただ、アスペルガー症候群の子供は、それらの対処方法を覚えたからといって、相手の表情やしぐさから、相手の気持ちを察することが人並みに出来るようになる訳ではありません。

アスペルガー症候群 会話 対話


しかし、相手の気持ちを読み取る能力が全くない訳でもありません。そのため、日常生活の中で"気づき"のチャンスを逃していては、相手の気持ちを汲み取る能力を開花させることが出来ません。従いまして、色んなパターンの人との接し方を覚えさえて、少しでもコミュニケーション能力がアップするようにサポートしてあげて下さい。

 

その"気づき"とは、幼稚園や学校での友達関係の中だけにあるモノではありません。家庭の中でもたくさんあります。アスペルガー症候群の子供は、「それ」と言っても、ピンと来ません。そのため、日常生活の中で、親が「それ取って」と言って、子供が「それって?」と聞き返しても、最初はそれで構いません。ただ、テーブルの上に本しか置いてない状況で、「それ取って」は「本を取って欲しい」という意味であることを気付かせることは"気づき"の練習になります。そのような練習を繰り返していけば、「それ」「あれ」の意味を汲み取ることが出来るようになってきます。そして、「それ」「あれ」などの抽象的な言葉でも、的確に判断出来るようになれば、日常生活で困ることはかなり減るはずです。

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アスペルガー症候群の対応方法

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、一朝一夕で簡単に改善できるモノではありませんが、まわりの人達の支援によって良い方向へ導くことができます。根気も忍耐も必要にはなりますが、ゆっくりで構わないので一歩ずつ一緒に歩んであげて下さい。

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