アスペルガー症候群 子供 親 サポート

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アスペルガー症候群の子供の親として…

 

アスペルガー症候群 親

アスペルガー症候群の特性を持った子供は、学校などの集団生活や社会に出てから社会人として生きていくにあたって、まわりに上手く馴染めなず、本人の能力を存分に発揮して生きていくことがしずらくなりがちです。そのため、少しでもそのような状況を減らすために、上手くコミュニケーションが取れるよう親がその方法(技術)を教えてあげる必要があります。

 

これは、早ければ早いほど良いので、アスペルガー症候群の疑いを持ったのであれば、躊躇せず専門医に診てもらい、アスペルガー症候群だと診断された場合は素直に受け入れ、子供のために親としてしてあげられるサポートを開始して下さい。

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アスペルガー症候群の子供へのサポート

 

@専門医に診断内容を確認
対応は早ければ早いほど子供にとって良いため、専門医に診てもらうことをためらわずに専門医の診断を受ける。そして、診断名と障害の内容をしっかり確認する。
A今後の状況を想定
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・就職など、今度の歩みを想定し、それに伴いどのような選択をすれば良いのか、そのために何をすべきか見通しを立てる。
B親として何をすべきか確認
専門医などに相談し、その子に合った療育を確認する。例えば、環境の整え方やパニックになった場合の対処方法、他には薬の飲ませ方など、日常生活で気を付けた方が良いことなど全て確認する。
C子供の成長・改善などを確認
「かたくなにイヤがっていたことを素直に出来るようになった」「楽しそうに学校へ行くようになった」など、改善したことを親として素直に喜んで下さい。療育を実践することによって、ゆっくりであっても一歩ずつ進んでいることを実感できていれば、親も子供も前向きになれます。これまでイライラばかりの日々であっても、改善していることを実感し希望が持てるようになり、それを報告する相談先があれば、親自身の精神的なケアにもなります。

 

Bがない所もありますので、Cまで辿り着けるように"信頼"できる相談先を見つけることも大切です。

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アスペルガー症候群の行動障害

 

アスペルガー症候群の行動障害は、まわりの無理解によって引き起こされることが多いため、子供がどのようなことに対してストレスを感じるのか?何を伝えたいのか?など、親がよく観察し様々なアプローチで原因を探って下さい。子供を理解しようとせず放置してしまうと、行動障害が固定化してしまう可能性があり、さらに悪化させることにもなります。かなり根気が必要となりますが、子供の将来のためによく観察するということを忘れないで下さい。行動障害は、まわりの無理解・無配慮によって引き起こされます。逆に言えば、まわりが理解し配慮することで、かなり軽減できるモノでもあります。

行動障害が出る理由

@持って生まれた特性・性格など、その子供の人格そのものが原因。
Aコミュニケーション力の遅れや生理的なことなどが原因。
B周囲の理解のなさなどが原因。
C子供を理解していない指示などが原因。

行動障害の事例

@こだわり:場所・モノ・人・予定
A食事:拒食・異食・偏食
B破壊:服破り・器物破損
C素行:蹴る・つねる・殴る・噛みつく・粗暴・目つき・徘徊・多動
D自傷:頭突き・顔叩き・傷いじり・爪はぎ・腕噛み
E睡眠・不眠・昼夜逆転・浅い眠り・悪い寝付き
F声:奇声・大声・うなり

 

アスペルガー症候群の二次障害

 

アスペルガー症候群 二次障害

普通、子供は自ら学習しようとする能力や、間違いに気付いたときに学び直す能力があります。しかし、アスペルガー症候群の子供は、それらの能力が弱く、まわりが導いてあげなければ未学習や誤学習となる場合があります。その結果、未学習の積み重ねが「発達停滞」となり、誤学習は「行動障害」へとつながり、そうなると理解を得にくく、まわりの無理解から「うつ」「非行」「不登校」「引きこもり」などの二次障害へとつながっていく可能性があります。

 

二次障害を防ぐためには、まず子供が持っているアスペルガー症候群の特性を理解し、その特性に合ったプログラムで療育して、まわりが理解してあげることによって、できるだけ子供が不安を感じることがない環境を作ることが必要です。これは家庭内だけでなく、幼稚園や学校にも相談しておくことが大切です。ただ、残念なことではありますが、幼稚園や学校の先生の中には、アスペルガー症候群を理解できず、子供のアスペルガー症候群の特性を「自分勝手でワガママな性格」「利己主義」「親の教育の問題」などと捉えて理解してくれない場合があることも知っておく必要があります。

 

そのためにも、親は専門の病院や施設などにサポートを求めて下さい。親が何らサポートを受けずに、親の判断だけで幼稚園や学校に協力を求めようとしても限界があり、何かあるたびに周囲に平謝りするだけになります。これでは親も精神的に参ってしまいます。従いまして、専門医に原因を解説してもらい、今後の見通しを立て、それに伴う適切なアドバイスを受け、まわりの協力を求めるようにして下さい。子供の行動などの根拠がハッキリしないままでは、親としても周囲の理解をどのように得れば良いのか分からないはずです。逆に、親がサポートを受け子供を理解していれば、周囲にも適切な説明を適時できるようになります。子供が二次障害へと進んでしまわないよう専門家にサポートを求めることは当たり前のことです。病院や専門施設へ「助けて!」とヘルプコールすることも恥ずかしいことではありません。一人で解決しようとせず、サポートしてくれる所へどんどん相談して下さい。

 

アスペルガー症候群 行動障害

あと、アスペルガー症候群の特性が出てしまうことを恐れて、子供の外出を控えさせることは子供の成長にマイナスとなるため、そのような考えは捨てて下さい。多くの人と接することは子供の成長にとても大切です。子供は、色んなモノを見て、様々な人と接して刺激を受けて成長していくものです。その際、何か問題があれば、「このようなときは、こうしなければいけない」「このようなとき、そのように言うと相手は気分を悪くする」などと適時教えていけばいいのです。あと、社会で生活する上で知っていなければ危険を伴うことも少なくありません。例えば、「赤信号では止まる」「人は右側通行」などです。これらも外出することによって勉強していくことが出来ますので、子供の外出をためらわず、もし心配であれば一緒に外出してあげて下さい。

 

まわりに理解を求める場合、病名を出すと病名だけが一人歩きしてしまうことがあります。そのため、よく顔を合わせるような人には、「ときどき、かんしゃくを起こすことがありますが、すぐに治まります」などと特性だけを伝えるようにして下さい。そのように、少しずつ伝えていくうちに、自然に理解者が増えてきます。子供が問題を起こすたびに謝るだけでは、理解者を増やすことにはつながりません。

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アスペルガー症候群の対応方法

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は、一朝一夕で簡単に改善できるモノではありませんが、まわりの人達の支援によって良い方向へ導くことができます。根気も忍耐も必要にはなりますが、ゆっくりで構わないので一歩ずつ一緒に歩んであげて下さい。

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